①)朝日新聞の「つぶやく記者」の最初期メンバーとしてツイッターを始め、約10カ月。相撲関連の呟きに何人のフォローがあるのか、と思っていましたが、現在1335人。僕は「相互フォロー」をしないので、純粋に僕の呟きを読みたいという方が、1300余人もいる計算です。ありがとうございます。
②)「つぶやく記者」の同僚の中には、フォロワーが1万を超えている記者もいます。しかし、ツイッターという先端ツールと、「昭和」どころか「江戸」を引きずる大相撲。ツイッターユーザー層のほぼ間逆にある「どすこい」の呟きに、1000人を超えるフォロワーが集まるとは思ってもいませんでした。
③)ツイッターというツール事情から、フォロワーさんは若い方が多いです。でも、平成生まれどころか、未成年の女性フォロワーさんとかが大勢いることに驚きました。相撲協会の公式アカの運営者とも、よく話しているんですが、大相撲って、年寄り臭い競技、ってわけじゃないんだなあ、と痛感しました。
④)「ツイッターの可能性」という点では、先日つぶやいた「グーグルマップと大相撲とのコラボ企画」のツイートに、感じるものがいくつかあります。ちなみに、このツイートは現在、2090RT、お気に入りが495。春につぶやいた、「国技館のホラー話」を若干上回り、僕の最多RTとなりました。
⑤)例のツイートは、相撲協会の公式アカをはるかに上回るRTがなされています。なぜ、公式アカより多いのか。協会の職員さんとも話をしたんですが、よく分かりません。ただ、あの日は「力士会」など会合の「出待ち取材」が多かったので、TLをちょくちょく見ていました。そこで気づいた点が……。
⑥)「みんなの反応」を見ていたら、最初は僕のフォロワーさんがポツポツとRT。火がついたのは、朝日新聞デジタル編集部の丹治記者@tanji_yがRTした直後です。メラメラとRTが増え、さらに、名古屋社会部の神田記者@kanda_daisukeがRTした直後から爆発的に増えました。
⑦)以前、堀江貴文さんが、ポータルサイトの運営極意について「情報は買えばいい」と発言するのを聞いたことがあります。でも、いまはまだ、買って頂くどころか、新聞社や通信社などが現場で収穫してきた「情報」という名の果実を、ネットでは、ほぼ無料で垂れ流しになっているのが現状です。
⑧)アメリカで大リーグを取材していた3年前、痛感したことがあります。いま、エンゼルスに移籍した松井が、その初試合でホームランを放った。速報の原稿を書き、本社に連絡をする。その直後には、朝日新聞デジタル(当時はアサヒコム)以外のポータルサイトなどにも、同じ記事が掲載されていました。
⑨)アメリカで松井のアーチを実際に僕が見ているから、朝日新聞は社会に情報提供できる。でも、ポータルサイト等は、無料あるいはタダ同然で仕入れたニュースを、自社サイトの「装飾品」として使える。一次情報産業である我々が、IT産業の「装飾品」を提供する一方では、我らは斜陽の一途だな、と。
⑩)そこで、記事の有料化を進めているのが朝日新聞も含めた報道各社なんですが、まだ、ビジネスモデルとして確固たる収益を得るには至っていないようです。ただ、僕は、絶対に「一次情報産業」である我々マスコミは、淘汰されることはあっても、壊滅することはないと思っています。
⑪)みなさんが、どこかで手に入れた、あるいは拾った、もしくは目にした「ニュース」の大部分は、我々が現場に行き、そこで収集した情報であり、情報を文章に加工した「記事」です。名古屋場所のころ、一つの実験として、ツイッターを速報ツールとして使いました。するとフォロワー数が激増しました。
⑫)考えてみれば、どれほどの相撲好きであっても、たったいま語った北の湖理事長の談話を知ることはできません。ある分野について記者が専門的に呟く。さらに、情報の断片を、ツイッターのフォロワーに速報する。これは、記者の実名アカウントでは、キラーコンテンツになりうる、と確信しています。
⑬)もう一つ試しているのが、解説記事等で収容できない論や情報を、ツイッターで連載することです。名跡問題や協会の職員のあり方などについてつぶやきましたが、その都度、それらを「おまとめ」してくれる方が現れ、それを読んだ人たちが僕のフォロワーになる、といった現象も起きつつあります。
⑭)昨冬に20数人で始めた朝日新聞の記者アカウントは、いま140以上あると聞きました。それぞれ全く異なる専門を持つ記者のアカウントを上手にミックスすれば、2000RTを超える反響があることも分かりました。
⑮)「うちの記者がツイッターをやっているから、ツイッターを駆使して記事を出そう」なんていう企画をやるのかどうかは知りませんが、おそらく全くウケないと思います。総選挙を巡る各社の世論調査と「ツイッター世論」との乖離ぶりを見れば、ツイッターに寄り添うことの恐ろしさは、明白ですから。
⑯)新聞が、「ツイッターっていう、すごいツールがあるんですよ!」と社会に紹介した時点で、社会から2、3歩、遅れてしまうんでしょうね。これは、新聞読者をツイッターに誘導しているだけで、ツイッターのユーザーさんを新聞に引っ張ってきてきるわけではありませんから。
⑰)中央道のトンネル事故を巡る神田記者の取り組みが、興味深かったです。記者会見の最中に、ツイッターの声を会見でぶつける。ああいう使い方を模索できると、ツイッターユーザーを新聞に誘うことができるのかな、と。
⑱)いずれにしても、この速報力と自由度は、本当に面白かったです。さらに、自分がいま発信している情報が、ピンポイントで『この情報を欲している』人たちに届いているというターゲット性の強さは、大変な魅力だと思います。気づけば、「つぶやく記者」の中で屈指のツイート数に達してしまいました。
⑲)初めての方は驚いたかもしれませんが、僕は、10回を超える「連投」をちょくちょく、やらかします。みなさんのTLに鬱陶しい「どすこい」が混ざりますが、よろしかったら、来年もフォローしてください。
⑳終)みなさん、本年も本当にお世話になりました。今年も、あと8時間余。まだいくつか呟くんじゃないかと思いますが、午前0時前後はツイートが殺到し、投稿できない状態になると確信しております。もしかしたら、これが本年最後の御挨拶。なので、改めて。 今年も、お世話になりました。
Twitter / nezumi32:抜井規泰 (via clione)(clioneから)